パーツ
夏という季節を嫌ったことはない      

嫌がらせのように照りつける灼熱の太陽も      
涼を運んでくることのない役立たずの風も      
足を焼かんばかりの勢いで熱せられた砂も      
僅かばかりの冷たさを気紛れに齎す飛沫も      

全ては夏の醍醐味だと笑って許しもしよう      
惜しげなく肌をさらせる君が季節のおかげなら      
例えば太陽にだって口接けることも厭わない      
太陽の下で心から楽しそうにはしゃぐ君は、      
また違った風情でオレの気持ちを煽るから      
パーツ
   だから、なぁ、頼むからお嬢ちゃん
   オレ以外の男の前でそんなに無防備にしてくれるなよ
   君を押し倒すのを1時間も堪えられる男なんて
   多分オレの他にはないだろうから
パーツ
   monologue:葉魅兎 2002.7.24
   illustration:Ryoko
パーツ
   BACK ・◆・ HOME